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魔女がいた幼稚園の伝説

更新日:2020年11月25日

子供は生まれ持ってのスーパークリエーターである。ペットボトルや牛乳パックでロケットを作ったりダンボールで秘密基地を作ったりお砂場で大きなお城を作ったり、大人が何も課題を与えなくてもマイワールドを構築していく天才なのである。

しかしある時幼稚園の園長先生からお悩み相談を受けた。

「今の幼稚園は年中行事や課題が多くてどんどん忙しくなってきて子供達がぼんやりと考えながら遊ぶ時間がとても少なくなってきているの。」それはとても深刻な表情だった。

どういうことかというと、その幼稚園は自由保育が基本だったのだけれど、結果、「幼稚園は何もしてくれない。もっと知育的な授業をしてほしい」という保護者の意見が多くなってきてそのためにイベントを増やしていて、子育ての変化とともに子供達がボーッと遊ぶ時間が少なくなってしまったという。そして幼稚園が終わると皆一斉に塾や習い事に通いそのまま小学生になっていくのです、という悩みなのだった。

いやホント、それ、それ。自分は子供の頃には、てんこ盛りのぼんやりタイムを栄養にしてきたのですごくその意味がわかるというか。例えば自分のテリトリーも譲り合うとか喧嘩しても仲直りするとか助け合うとかそういうのはまさに膨大なヒマ時間である自由保育の中で培われていくものだからだ。

「そうですね。なんだか子供本来の時間は大切ですよね」とうなづいていた私。

すると園長先生が目を三角にしてお願いモードに。

「それでね、お願いがあるの。今まで幼稚園でやってきたリトミックで園児の半分がついて行かなくなってね。脱走しちゃったり。もうリトミックはやめることにしたんです。その代わりROCCOちゃんの音楽で何かしてもらえないかしら??」


「え?何かって私に何ができるのかしら?。。。。ちょっと考えてみまーす!」


園児達がそういう環境下になっていることに妙に使命感を感じ、何か面白い企画はできないかなあ?


思えば自分が音楽と出会ったときの感動は果てしない「ときめき」そのことを思い出した途端にメロディがどーーっと音を立てて降ってきたのでした♪♫

5歳の頃初めて自宅にアップライトピアノが運ばれてきたときROCCOが見た物体は音楽の宇宙船だったのです。これさえあればどこにでも飛べる!とばかりまだバイエルも弾けないその子はすでに即興であちこちに飛び始め。あ。この感覚だ!


「工作に必要な材料はどんどん使っていいですよ」という幼稚園の先生の言葉に何故だかテンションが上がり、ROCCOのミラクルステージはそこからスタートしたのでした。


魔女になり、マントと黒帽子をまといオモチャのガラスの杖を持ち

幼稚園のホールは座席を置かずどこでも特等席。寝っ転がっても踊ってもOK!

真っ暗な暗幕。(そしてグランドピアノに百玉ライトを潜ませて)園児は目を輝かせて

今日は何が起こるの?という不思議な時間を共有することにしたのでした。

「床の下が海の底になって虹が光って見えた!」「天井に扉がいっぱい見えたあ!」

子供達の声にROCCOもびっくり。音戯の時間は不思議な夢の世界になりました。

その時間ははたまた年間行事としてのミッションと化し 公立幼稚園なのに今思えば園長先生の器の大きさを感じます。


この活動はお隣の幼稚園にも飛び火して、ROCCO魔女はピアノと紙芝居を携えて行脚することとなったのです。

さて、その頃の園児たちはそろそろ成人して社会人かな。あのとき素敵な絵をプレゼントしてくれたあの子達はどんな大人になっているでしょう?


小さい頃に幼稚園で見た魔女の記憶はちょっぴり残っているかしら?




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